最近、新聞を見ていて驚いたことがありました。
去る12月初旬にイコモス(国際記念物遺跡会議)の国内委員会が、後世に残したい「日本の20世紀遺産20選」を発表したことです。狙いは、近現代の文化遺産の価値に目を向け、保全の機運を高めるためであったようです。
後山山荘には、見学者の驚くポイントがいくつもありますが、その代表的なもののひとつに山側の池の庭があります。
しかもここにはモミジの林が広がり、特徴的な滝まであります。滝は結構な高低差があるもので、山の水の取水口が十メートル程の高さにあり、ここから上段の滝に流れ、さらに下段の滝に流れて行きます。
四年前の山荘竣工時からは、池に電動ポンプを仕掛け、揚水して落としていましたが、今はわずかながら沢から水を引き、ぽとぽとと落としています。
後山山荘を見学するポイントは、いくつもありますが、梁や長押などに注目してみるのも一興かと思います。
後山山荘は、昭和初期(1920年代後半)の建物ですが、2009年に再発見された折には、大半が崩落寸前の状態でした。
これを、修理でも、復元でもなく、コンバージョンという形で再生させたわけです。
後山山荘には雨樋がついていません。
外観がシャープになるということもありますが、雨樋があって長く掃除しないと落葉がたまり、雨漏りの原因になったりするからです。
ただ、雨樋がないと困ることもあります。
垂れ流しにした雨がはねて外壁を汚し、コケなどを生えやすくします。
これを防ぐため玉砂利を敷いて「雨落ち」を作っています。後山山荘には「雨落ち」を周囲に配していますので、ひとつの味わいになっていると思います。