詩人の西原大輔さんが、5月、後山山荘見学に来られました。

家に戻られてからも、「後山山荘の縁側から眺めた美しい景色が大変印象深く記憶に残っていた」そうです。

そこで、「こんな腰折れ七五小曲を作ってみました。日本語で作る漢詩といった感じ。ご愛嬌です。」という便りとともに、次のような「後山山荘」という短い詩を送っていただきました。

後山山荘

            西原大輔

眼下に鞆の汽笛鳴り
頭上に滝の音を聴く
風景絶佳の小亭は
ポニョの家より二三分

【作者紹介】西原大輔=詩人、比較文学者、広島大学教育学研究科教授。

1967年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科にて博士(学術)取得。詩集に『赤れんが 詩集』『蚕豆集 西原大輔詩集』『美しい川 西原大輔詩集』『七五小曲集 西原大輔詩集』『詩物語 西原大輔詩集』など。著書に『谷崎潤一郎とオリエンタリズム』『日本名詩選』全3巻などあり。